イオキテックが語る
精密加工の真髄
2025.12.26
- オーダーメイド・自動化
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愛媛のプロが解説する豆乳製造機械|煮伍タンクや絞り機を長く使うためにできること
「煮伍タンクの温度が安定しなくて、毎日つきっきりで見ている…」「配管の洗浄が重くて、腰が痛い」
豆腐製造の現場で、そんな悩みはありませんか?20年、30年と使い続けてきた豆乳製造用の機械が老朽化し、メーカーのサポートも終了している中で、「もう買い替えるしかないのか」と不安を感じている方も多いでしょう。
豆腐を製造する上で、豆乳の製造機械は重要です。しかし、高額な新品への買い替えは、中小の豆腐店にとって大きな負担になります。実は古い機械でも、正しい修理と時代に合わせた改良を行えば、まだまだ使い続けられます。
この記事では、豆乳製造用の機械を長く使い続けるための修理方法と、現場の負担を減らす自動化について詳しく解説します。
古い豆乳製造機械の維持が難しい理由は?

豆腐を製造するために、古い豆乳プラントや絞り機を使い続けていると、さまざまな困りごとがあります。特に、煮伍タンクや絞り機といった重要な設備が故障した際、修理や部品調達が難しくなっていることです。
ここでは、豆乳製造用の古い機械の維持が難しくなっている主な理由を見ていきます。
煮伍タンクや絞り機のメーカーが廃業して部品が手に入らない
豆乳製造の中核となる煮伍タンク(加熱釜)や絞り機は、昭和の時代から使い続けている設備も少なくありません。しかし、製造したメーカーが廃業してしまい、交換部品の入手が困難になっています。
絞り機の替え網や摩砕機の砥石といった消耗品は、定期的に交換が必要です。ところが、メーカーに問い合わせても「製造中止で在庫もありません」と断られてしまうとどうにもなりません。特殊な形状の部品は、他社の汎用品では代用できないケースも多いのです。
部品が手に入らなければ、機械全体を買い替えるしかないと思われがちです。しかし、数千万円の投資は小規模な豆腐店には現実的ではありません。
蒸気バルブの劣化で温度管理が不安定になっている
豆乳の味を決める最も重要な工程が、煮伍タンクでの加熱です。以前はベテラン職人が「釜の音」や「蒸気の勢い」で炊き上がりを判断していました。
しかし、蒸気バルブが劣化すると、蒸気の供給が不安定になり、設定した温度まで上がらなかったり、逆に加熱しすぎて焦げ付いたりする問題が発生します。その結果、日によって豆乳の濃度や味にバラつきが出てしまいます。
その結果、つきっきりで見守る必要が出てくるかもしれません。温度管理の不安定さは、製品の品質だけでなく、労働環境にも大きな影響を与えています。
配管の分解洗浄が重労働で高齢の従業員に負担が大きい
豆乳をはじめとした豆腐製造では、衛生管理が極めて重要です。配管の内部には湯葉(タンパク汚れ)が溜まりやすく、毎日の分解洗浄が欠かせません。
しかし、重い配管を毎日外して洗う作業は、60代、70代の従業員にとって過酷な重労働です。中腰での作業が続き、腰痛に悩まされている方も少なくありません。若い人はこの暑くて重い作業を嫌がり、なかなか人が集まらないという声もよく聞きます。
さらに、保健所の衛生指導も厳しくなっており、菌数管理の徹底が求められています。洗浄が不十分だと、製品の品質や安全性に関わる問題となるのです。
古い豆乳製造機械でも修理と改良で使い続けられる?

豆乳製造用の古い機械でも、正しい修理と改良を行えば、まだまだ長く使い続けられます。機械全体を買い替えなくても、問題のある部分だけを修理したり、最新の技術を部分的に導入したりすることで、性能を回復できるのです。
ここでは、古い機械を修理・改良する具体的な方法を紹介します。
煮伍タンクの制御盤だけ最新化して温度を自動管理
煮伍タンク本体は頑丈に作られており、釜自体は問題なく使えるケースが多くあります。問題なのは、古い制御システムや劣化した蒸気バルブです。
制御盤と温度センサーだけを最新のシステムに交換すれば、「〇〇℃で〇分加熱」というプログラム制御が実現します。これにより、誰が操作しても均一な炊き上がりが可能となり、つきっきりで監視する必要もなくなるでしょう。
このように既存の機械に最新の制御技術を組み込む改良を行うことで、機械全体を買い替えるよりも大幅にコストを抑えられ、工事期間も短く済むのです。
ただし、釜本体の腐食が激しく、穴が開いているような場合は修理では対応しきれないこともあります。その場合は、プラント全体ではなく「釜部分だけ」を新しいものに入れ替えるといった対応も可能です。
部品がなくても現物を測って作り直せる
メーカーが廃業して部品が手に入らない場合でも、諦める必要はありません。現物の部品を採寸し、同等の機能を持つ部品を製作する技術があります。
例えば、絞り機の替え網がない場合、破れた網の目の大きさや材質を測定し、食品グレードのステンレス材で新しく作ることも選択肢の一つです。グラインダー(摩砕機)の砥石も、摩耗した現物から形状を復元して製作できます。
図面が残っていない古い機械でも、実物があれば寸法を測り、必要な加工を施して取り付けられるでしょう。このような対応は、食品機械の構造を深く理解した専門業者だからこそ可能となります。
摩耗した絞り機をオーバーホールして歩留まりを回復
絞り機は、豆乳とおからを分離する重要な設備です。長年使用すると、網が摩耗して目が粗くなり、豆乳の歩留まり(回収率)が低下してしまいます。
オーバーホール(分解修理)を行えば、摩耗した部品を交換し、本来の性能を回復できます。網だけでなく、駆動部のベアリングやシールといった消耗部品も同時に交換することで、機械全体の耐久性が向上するのです。
歩留まりが改善されれば、同じ量の大豆からより多くの豆乳が取れるようになります。原料費の削減にもつながり、修理費用を回収できるでしょう。
もし、「今の機械では生産量が足りない」「もっと歩留まりを良くしたい」という場合は、オーバーホールではなく高性能な絞り機への入れ替えが良いケースもあります。現状に合わせて最適な方法を考えましょう。
豆乳製造の現場負担を減らす機械の改良方法は?

古い機械を修理するだけでなく、時代に合わせた改良を加えることで、現場の労働環境を大きく改善できます。特に、高齢化が進む豆腐製造の現場では、重労働を減らす自動化や、属人化を防ぐデジタル管理が求められています。
ここでは、豆乳製造の現場負担を減らす改良方法について詳しく解説します。
「釜の音」や「蒸気の勢い」に頼らないデジタル温度管理
ベテラン職人は、長年の経験から「釜の音」や「蒸気の勢い」で炊き上がりを判断してきました。しかし、この技術は感覚的なもので、後継者に引き継ぐことが難しいものです。
デジタル温度管理システムを導入すれば、温度や加熱時間を数値で記録できます。「何℃で何分加熱すれば、最もおいしい豆乳ができる」というデータを蓄積することで、誰が作業しても同じ品質を再現できるでしょう。
温度センサーとプログラム制御を組み合わせれば、設定温度に達したら自動で蒸気を止める仕組みも実現できます。焦げ付きや加熱不足といったトラブルが減り、安定した生産が可能です。
重い配管を外さず洗える定置洗浄システム
毎日の配管洗浄は、豆乳製造の現場で最も負担の大きい作業です。重い配管を分解し、ブラシでタンパク汚れを落とす作業は、高齢の従業員には過酷でしょう。
定置洗浄(CIP)システムを導入すれば、配管を外さずにボタン一つで洗浄できます。洗浄液を配管内に循環させることで、汚れを自動的に落とせるのです。
さらに、汚れが溜まりにくい「サニタリー配管」に交換すれば、洗浄効果も向上します。必要な時だけ簡単に配管を外せる構造にできる場合もあり、メンテナンス性の改善も検討できるでしょう。腰への負担が減り、菌数検査も安心して合格できる環境が整います。
濃度センサーで豆乳の味を数値化して安定させる
豆乳の味は、大豆固形分の濃度によって大きく変わります。以前は職人が味見をして濃度を調整していましたが、日によってバラつきが出ることもありました。
濃度センサーを導入すれば、豆乳の固形分濃度をリアルタイムで測定できます。「この商品は固形分12%」といった基準を設定し、それに合わせて水量や絞り具合を調整できるのです。
数値で管理できるようになれば、クレームが減り、顧客からの信頼も高まります。HACCP(衛生管理の国際基準)の記録としても活用でき、保健所の指導にもしっかり対応できるでしょう。
愛媛で豆乳製造用の機械に詳しい業者を選ぶポイントは?

豆乳製造用の古い機械の修理や改良を依頼する業者選びは、事業の継続に関わる重要な判断です。単に機械を直すだけでなく、現場の課題を理解し、長期的にサポートしてくれるパートナーを選ぶ必要があります。
ここでは、愛媛県で豆乳製造用の機械に詳しい業者を選ぶ際の3つの重要なポイントについて解説します。
豆腐製造の工程を理解した食品機械の専門技術
豆乳製造には、「煮伍タンク」「摩砕機」「絞り機」といった専門的な設備が必要です。これらの機械を正しく修理・改良するには、豆腐製造の工程を深く理解していなければなりません。
一般的な機械メーカーや鉄工所では、溶接や部品加工はできても、「豆乳の焦げ付きを防ぐ蒸気圧」や「雑菌が繁殖しない配管構造」といった食品製造特有のノウハウが不足しています。業者を選ぶ際は、豆腐製造の現場を知り、正しい用語や工程を理解している専門業者を選びましょう。
過去に豆乳製造機械を手がけた実績があれば、現場の課題に即した提案ができます。「この工程だけ自動化したい」といった相談にも、的確に応えてくれるでしょう。
部分的な改修でコストを抑えられる柔軟な提案力
大手プラントメーカーは、大規模な自動化ラインが主力です。そのため、「配管の一部だけ直したい」「制御盤だけ変えたい」という小規模な改修には、コストが合わないか、そもそも対応してくれません。
中小の豆腐店にとって重要なのは、必要な部分だけを修理・改良できる柔軟性です。機械全体を買い替えるのではなく、制御盤だけ、配管だけといったピンポイントの改修で劇的に現場を楽にする提案ができる業者を選んでください。
予算に応じて、優先度の高い改良から段階的に進められる業者なら、無理のない投資で事業を改善できるでしょう。
愛媛県内ですぐ駆けつけられる距離とフットワーク
豆乳製造は毎日の作業で豆腐作りにおける重要な工程の一つです。機械が故障して生産が止まると、その日の豆腐が作れなくなり、大きな損失となります。
愛媛県内、またはその近県に拠点を持つ業者であれば、トラブル発生時にすぐ駆けつけてくれます。遠方の業者では、対応に時間がかかり、その間の生産停止による損失が膨らんでしまうでしょう。
定期的なメンテナンスや、機械の調整にも気軽に来てもらえる距離感が、長期的な安心につながります。地域の食品産業を理解している業者なら、愛媛県産の大豆を使った豆乳作りといった地域特有のニーズにも対応できるのです。
愛媛での豆乳製造機械のお悩みはイオキテックにご相談ください

有限会社イオキテックでは、愛媛県を中心に、豆乳プラントや絞り機などの修理・改良において豊富な実績を持っています。特に、豆腐製造で培った「崩れやすい素材を優しく扱う技術」と「食品衛生管理のノウハウ」を活かし、現場の課題に即した提案を得意としています。
ただし、機械の状態によっては「修理より入れ替えた方が結果的に安い」という場合もあるでしょう。イオキテックは自社で製造も行っているため、修理か入れ替えか、現場の状況に合わせたご提案ができます。
自社製造している機械には、省スペースで設置できる豆乳プラントや、歩留まりが良く自動洗浄機能付きのスクイザー(搾り機)などがあります。
「メーカーが廃業して部品がない」「温度管理が不安定で困っている」「配管洗浄の負担を減らしたい」「修理でいくか、入れ替えるか迷っている」「まずは状態を見てほしい」。
そのような段階でも構いません。愛媛県内であればすぐに診断に伺いますので、どのようなお悩みでもお気軽にご相談ください。
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