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2026.03.09

機械の修理・メンテナンス

豆腐機械のメンテナンスで長く使い続けるには?古い機械を使い続けるための対処法

「すり機の臼が減って、豆乳の出(取れ高)が落ちてきた」「絞り機から豆乳が漏れる」「買ったメーカーがもう倒産していて、どこに相談すればいいか分からない」

豆腐製造の現場で、そんなお悩みはありませんか?豆腐機械は水と蒸気にさらされる過酷な環境で毎日稼働するため、他の食品機械に比べて劣化が早く進みがちです。長年使い続けてきた機械が故障すると、明日の製造ができなくなるという不安がつきまといます。

しかし、古い機械でも、最適なメンテナンスを行えば長く使い続けることが可能です。部品が手に入らない場合でも、現物から作り直すことで機械を復活させる方法もあります。

この記事では、豆腐機械のメンテナンスが必要になる理由から、よくあるトラブルと対処法、長持ちさせる方法、業者選びのポイントまで詳しく解説します。

豆腐機械のメンテナンスが必要になる理由

豆腐機械 メンテナンス

豆腐製造の現場は、水と蒸気が常に充満する高温多湿の環境です。こうした過酷な条件下で機械を使い続けると、さまざまな箇所に負担がかかり、メンテナンスが欠かせなくなります。

ここでは、豆腐機械のメンテナンスが必要になる理由について解説します。

水と蒸気にさらされて部品が劣化しやすい

豆腐製造では、大豆の浸漬から煮沸、豆乳の絞り、凝固まで、すべての工程で大量の水と蒸気を使います。機械は常に湿気にさらされ、金属部分にサビが発生しやすい環境です。

特に、モーターや制御盤といった電気系統は水分に弱く、湿気によって劣化が進みます。配線の絶縁が劣化すると漏電の危険性も高まり、安全面でのリスクも生じるでしょう。

また、煮沸工程では高温の蒸気が発生し、ゴムパッキンやシール材が熱で硬化して弾力を失います。パッキンが劣化すると、そこから豆乳や水が漏れ出し、機械の故障や床の汚れにつながってしまいます。

メーカー倒産で部品が手に入らなくなった

豆腐機械メーカーの中には、後継者不足や市場縮小により廃業してしまった会社も少なくありません。長年使ってきた機械が故障しても、製造元がすでに廃業しており、純正部品が手に入らないケースがあります。

メーカーに問い合わせても「部品の製造は終了している」「すでに廃業している」と言われると、修理の手段が見つからず困ってしまうでしょう。機械自体はまだ十分に使えるのに、小さな部品一つが手に入らないために、新品への買い替えを考えざるを得ない状況になります。

しかし、部品がないからといって、すぐに諦める必要はありません。壊れた部品の現物があれば、それを測って同じものを作り直すことも可能です。

毎日の洗浄作業で摩耗が進んでいく

豆腐製造では、食品衛生の観点から毎日の徹底した洗浄が欠かせません。機械を分解して内部まで丁寧に洗い、豆乳やおからの残りを完全に取り除く必要があります。

この洗浄作業の繰り返しによって、ネジ山やパッキンの溝、配管の継ぎ目といった細かな部分が少しずつ摩耗していきます。特に、毎日取り外す部品は接触面がすり減り、緩みやガタつきが生じやすくなるでしょう。

摩耗が進むと、組み立て時の密閉性が失われ、液漏れやエアの混入といったトラブルにつながります。日々の洗浄の負荷が蓄積し、劣化が進むことがあります。

豆腐機械でよくあるトラブルと対処法

豆腐機械 メンテナンス

豆腐製造の現場では、機械の特定の箇所に繰り返し起きるトラブルがあります。早めに対処すれば大きな故障を防げますが、放置すると製造ライン全体が止まる事態になりかねません。

ここでは、豆腐機械でよくあるトラブルと、その対処法について解説します。

すり機の臼が減ると豆乳の取れ高に影響する

大豆をすりつぶすすり機の臼(砥石)は、使い続けるうちに少しずつ摩耗していきます。臼の目がつぶれると大豆への当たりが弱くなり、十分にすりきれないことがあります。

この状態になると、同じ量の大豆を使っても取れ高が下がり、豆腐の出来高にも影響します。また、すりが粗くなることで、絞りにくくなったり、おからに豆が残りやすくなったりして、後工程にも負担がかかります。

臼(砥石)の摩耗を感じたら、早めの交換やメンテナンスが重要です。メーカーが廃業して純正部品が手に入らない場合でも、現物の寸法を測定し、機械に適合する代替の砥石を手配したり、今の機械に合わせて取り付け部を加工・調整したりすることが可能です。

絞り機から豆乳が漏れている

豆乳とおからを分離する絞り機は、高い圧力をかけて豆乳を搾り出します。この圧力に耐えるため、シャフトやポンプ部分には精密なシール構造が使われていますが、長年の使用でシール材が劣化すると豆乳の漏れが発生します。

豆乳の漏れが起きると、床が汚れるだけでなく、絞り効率も低下するでしょう。豆乳が外に漏れると取れ高が落ち、ムダも増えます。

シール材やパッキンの交換で豆乳の漏れは改善できますが、シャフト自体が摩耗している場合は、軸の研磨や交換が必要になります。定期的な点検で早期に発見することが大切です。

電気系統に水がかかってショートする

豆腐工場は床や壁が常に濡れており、洗浄時には大量の水を使います。この水が制御盤やモーターの電気系統にかかると、ショートや漏電を起こす危険があります。

特に古い機械は、現在のような防水仕様になっていないものも多く、水がかかりやすい位置に制御盤が設置されていることもあるでしょう。一度ショートが起きると、基板が焼損して高額な修理費用がかかってしまいます。

電気系統のトラブルを防ぐには、制御盤を水がかかりにくい高い位置に移設したり、防水カバーを取り付けたりする対策が有効です。メンテナンスのタイミングで防水対策を強化するのがよいでしょう。

メンテナンスで豆腐機械を長持ちさせる方法

豆腐機械 メンテナンス

豆腐機械を長く使い続けるには、壊れた部分を直すだけでなく、同じトラブルを繰り返さないための改良を加えることが重要です。

ここでは、メンテナンスで豆腐機械を長持ちさせる方法について解説します。

部品がなくても現物から作り直せる

メーカーが廃業して純正部品が手に入らない場合でも、壊れた部品の現物があれば、それを精密に測定して同じものを製作することが可能です。

長年の水仕事ですり減って噛み合わせが悪くなったギア(歯車)やガタつきが出始めたシャフト(回転軸)、特殊な形状のパッキンなど、さまざまな部品を一品ものとして作り直せる場合があります。図面が残っていなくても、実物を採寸し、材質を見極めて製作できる可能性があるのです。

この方法であれば、新品に比べて費用を抑えられる場合があります。長年使い慣れた機械をそのまま使い続けられるため、製造の安定性も保てるでしょう。

洗浄しやすい構造に改造して作業をラクにする

豆腐製造では毎日の洗浄作業が欠かせませんが、古い機械は分解に時間がかかり、洗浄しにくい構造になっていることもあります。メンテナンスのタイミングで、洗浄しやすい構造に改造するのがおすすめです。

例えば、配管の継ぎ目をワンタッチで外せる構造に変更したり、豆乳やおからが溜まりやすいくぼみを滑らかな形状に変更したりできます。洗浄時間が短縮されれば、従業員の負担も大きく軽減されるでしょう。

また、水溜まりができにくいフレーム構造にすることで、サビの発生を抑え、機械の寿命を延ばすこともできます。衛生管理の基準を満たしやすくなり、保健所の検査でも安心です。

古い制御盤だけ最新のものに入れ替える

機械本体はまだ十分に使えるのに、制御盤やモーターだけが古くて部品供給が終了しているケースもあります。こうした場合、電気系統だけを最新のものに入れ替えるという選択肢があります。

使える本体部分はそのまま残し、制御盤を防水仕様の最新型に交換したり、モーターをインバーター制御のものに変更したりすることで、機械全体の性能を向上させられるでしょう。新品購入の数分の一のコストで、機械を現代の基準に合わせてアップデートできます。

さらに、温度センサーやタイマーを追加することで、熟練工の勘に頼っていた温度管理や時間管理を自動化し、品質のばらつきを抑えやすくなります。事業承継を考える上でも、こうした改良は大きな意味を持つでしょう。

豆腐機械のメンテナンス業者を選ぶポイント

豆腐機械 メンテナンス

豆腐機械のメンテナンスを依頼する際、業者選びは非常に重要です。どんな業者に依頼するかによって、修理の質や今後のトラブル発生率が大きく変わります。

ここでは、豆腐機械のメンテナンス業者を選ぶ際の3つのポイントについて解説します。

豆腐製造の工程を理解している

豆腐機械のメンテナンスを依頼する際、一般的な機械修理業者と、食品機械専門の業者では知識や対応力に大きな差があります。

豆腐製造の工程を正しく理解している業者であれば、どの部分がどのような負担を受けやすいかを把握しています。単に壊れた部分を直すだけでなく、再発防止のための改良提案もしてくれるでしょう。

また、豆腐の「味」や「食感」に影響する繊細な部分を理解しているかどうかも重要です。修理内容によっては仕上がりに影響する場合があります。

水や蒸気に強い食品機械専門の技術がある

豆腐工場は、食品機械の中でも特に過酷な環境です。水や蒸気に強い設計や、サビ対策、防水仕様の電気系統など、食品機械専門の知識と技術が必要になります。

一般的な鉄工所や電気設備業者では、溶接やモーター交換はできても、食品衛生の観点での配慮が欠けている場合があるでしょう。例えば、食品用グリスの使用や、洗浄しやすい溶接の仕上げといった細かな部分が、食品機械専門業者との違いです。

HACCP(食品安全管理)の基準を理解し、それに対応した施工ができる業者を選ぶことが、長期的な安心につながります。

修理だけでなく省人化の提案もできる

優れたメンテナンス業者は、「直して終わり」ではなく、修理のタイミングで現場の課題を解決する提案をしてくれます。

例えば、重い大豆の運搬をラクにする簡易コンベアの後付けや、おからの排出を自動化する改造など、人手不足に悩む現場を助ける工夫を一緒に考えてくれるでしょう。修理と同時に行うことで、費用を抑えながら作業効率を上げられます。

豆腐機械のメンテナンスはイオキテックにご相談ください

設計から保守まで一貫対応できるスタッフ陣

有限会社イオキテックでは、豆腐機械を中心とした食品製造機械のメンテナンス・修理・改造を長年手がけてきました。豆腐機械と向き合い続けてきた技術力があるからこそ、水や蒸気にさらされる過酷な環境への対策や、毎日の洗浄作業を見据えた改良提案が可能です。

メーカーが廃業して部品が手に入らない機械でも、現物から採寸して部品を製作することで復活させられる場合があります。修理と同時に、洗浄しやすい構造への改良や、古い制御盤の最新化、水に強い防水仕様への改修も可能です。

「すり機の臼(砥石)が摩耗している」「絞り機からの豆乳の漏れが止まらない」「メーカーがなくなって困っている」「毎日の洗浄作業を楽にしたい」など、どのようなご相談でもお気軽にお問い合わせください。現場を拝見した上で、最適なメンテナンス方法をご提案します。

>>豆腐製造機械のエキスパート【イオキテック】へのお問い合わせはこちらから

 

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